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地域の和菓子1「氷室饅頭」

食品いろいろ

2017.11.02 written by GCI

日本だけではなく海外でも親しまれている和菓子。

和菓子屋さんだけでなくスーパー、コンビニ、家庭でも食べることのできる和菓子は、今や日本人のソウルフードといってもいいと思います。

 

おはぎ、どらやき、大福などいわゆる“定番”の和菓子は手堅い人気がありますが、長い間、それぞれの地域で根付いてきたご当地和菓子もあります。

その中で、石川県の和菓子の1つである、「氷室饅頭」をご紹介します。

 

氷室饅頭は毎年7月1日(旧暦6月1日)に石川県で食べられる和菓子で、赤・緑・白の生地でこし餡や粒餡を包んだまんじゅうです。

6月中旬から和菓子屋さんの売り場にはこの氷室饅頭が並び、色鮮やかで綺麗です。

「氷室」というのは、今から400年以上前にもなる江戸時代に使用されていた、冬場に積もった雪を保存するための保冷庫のことを言うようです。

当時、今のように冷蔵庫などはなかったため、天然の冷蔵庫がつくれる雪はとても貴重なものでなかったのではないかと思います。

この氷室に雪を入れることを「氷室仕込み」と言いました。

始まりは諸説あるのですが、保冷庫に保管していた雪を、毎年6月1日に「氷室開き」として加賀藩が幕府へ献上するとき、大切なものが無事に届きますように、というゲン担ぎでまんじゅうを食べていたといわれています。

その風習が根付いてできた、無病息災を祈って食べるまんじゅうが「氷室饅頭」です。

現在でも、毎年1月最後の日曜日に「氷室仕込み」、6月最後の日曜日に「氷室開き」としてイベントが行われているようです。

 

私はこの頃石川県へ行く機会が多く、驚いたことの1つがこの氷室饅頭になりました。

7月1日に食べるのが当たり前の習慣になっているものと思いますが、江戸時代から続いている風習が今も続いているなんて、日本人らしい情緒ある風習だなぁと思います。

海鮮や金沢カレーなど、名物もたくさんある石川県ですが、是非、6月~7月に行かれたときには地域限定和菓子を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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